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WordPress テーマとプラグインを徹底解説 第1回 WordPress導入

はじめまして!5DGの瀬口理恵と申します。
フリーランスデザイナーとしてWebのデザイン、制作をしています。

今回トリクリブログにて「WordPress テーマとプラグインを徹底解説」執筆の機会をいただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします!

WordPressとは?

Webに関わっている方なら知らない人は居ないくらいですが、さらっとおさらいしましょう。
WordPressとはシェアナンバーワンを誇るCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。

==
CMSとは・・・Webサイト制作、運営できるソフトウェアです。
白紙から制作するよりもお手軽にサイト構築ができ、
運営者はHTMLCSSの知識なく高級感のあるサイトを運営することができます。
==

上記のグラフは、日本におけるCMSシェアランキングです。
https://w3techs.com/より抜粋

WordPressの他にもCMSはたくさんありますが、日本では80%以上の圧倒的シェアになっています。
世界規模で見たときも、2017年現在インターネット上のサイトの26%がWordPressで構築されているほどです。

WordPressはオープンソースなので、自由に利用・カスタマイズできるのも魅力。
簡単に機能拡張できる便利なプラグインや、プロ仕様の綺麗なテーマで外観を変えることもでき、専門知識がなくても簡単なサイトであればすぐ作ることができます。

また、ユーザーが多いので分からないことは検索するとすぐ技術ブログが見つかったり、フォーラムやCodexも充実しています。
コミュニティ活動も盛んなので、オフラインではWordPressの勉強会やセミナーも多いです。

WordPressを導入する

WordPressを利用するには以下の基準を満たしたサーバーを用意すればOKです。

PHP バージョン 7 以上
MySQL バージョン 5.6 以上 または MariaDB バージョン 10.0 以上
※2017年4月現在

公式サイトより本体をダウンロードし、サーバーへインストールしましょう。

日本語 — WordPress
https://ja.wordpress.org/

WordPressは常にアップデートされています。
特別な理由がない限りは、必ずその時最新のものをインストールするようにしてください。
運用開始後も管理画面から常に最新バージョンにアップデートするようにしましょう。
古いまま放置してしまうと、Webサイトがセキュリティの脆弱性にさらされる危険があります。

使うプラグインやテーマによっては動作要件が本体ソフトウェアと異なる場合がありますが、最新版に対応したものを使うようにするのがベターです。

また、WordPressはレンタルサーバーにインストールするケースが多いかと思いますが、
ローカル環境へインストールしてテスト運用することも可能です。

豊富なテーマとプラグイン

前述したとおり、WordPressには公式サイトから無償でダウンロードできるテーマとプラグインがたくさんあります。

WordPress テーマ
https://ja.wordpress.org/themes/

WordPressをインストールしてすぐの状態は「Twenty xxx」というテーマがあたっている状態ですが、上記URLからお好きな外観を選び、ダウンロードして適用することができます。
自身が作りたいサイトに応じて近いものを探して適用→カスタマイズするのも良いと思います。

制作者の場合はクライアントに向けて独自でデザインしたものを、WordPressテーマ化したいということも多いかと思いますので、テーマを自作する方も多いでしょう。

独自デザインからの自作については次の回で詳しく触れたいと思います。

WordPress Plugins
https://ja.wordpress.org/plugins/

テーマと同じく、プラグイン(機能拡張)についても豊富です。
例えばお問い合わせページに使うコンタクトフォームを簡単に導入したり、管理画面を楽にカスタマイズしたり、会員制サイトを作るための機能を追加したり・・・可能性は無限大です。

私がよく使っているプラグインやオススメは、後程の回で紹介する予定です。

テーマもプラグインも、公式サイト(orgのURL下にあるもの)は厳しいチェックを受けて、通過したもののみが掲載されていますので安心して使うことができます。

逆に公式登録されていないものは、悪意のあるコードが含まれていたり、安全性を確保できないものがありますので、テーマやプラグインの選定は公式サイトに掲載されているものから選ぶのが良いでしょう。

ライセンスについて

最後に、WordPressのライセンスについてお話しします。
WordPressのライセンスはGPLとなっています。

GPLとはGNU General Public Licenseの略称で、フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation)によって公開・管理が行われている、フリー(自由)ソフトウェアライセンスのことです。

ここでいうフリーとは「無料」ではなく「自由」という意味合いです。
GPLはコピーレフト(copyleft)の考え方が採用されていて、

・利用、改変、再配布が自由にでき、制限してはいけない
・再配布をする場合には元の情報も含める
・派生物に同じライセンスが適用される

となっています。コピーライト(CopyRight)の逆ですね。

こう聞くと、WordPressは商用利用しちゃダメなの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
自作のテーマやプラグインを自由な価格で販売すること、クライアントのために制作・納品して報酬をいただくことに制限はありません。

ただWordPressテーマを自作し販売した場合、そのテーマは「派生物」になりますので
コピーレフトの考えにより派生元(WordPress)と同じGPLが適用になります。
利用、改変、再配布が自由にできるので、販売後のテーマは1ドメインのみでの運用、などの制限はGPL違反になります。

少しややこしいですが、WordPressがこれだけ普及した背景には、GPLにより技術が広まり、テーマ・プラグイン開発者が増え続けたことも一つの要因です。

正しいライセンス知識を持ち、今後ももっとWordPressが広がれば素敵ですね。
地域コミュニティも活発に開催されていますので、お近くの勉強会に足を運んでみるのもオススメします。

WordBench
http://wordbench.org/

さて次回は、WordPressのテーマを自作する時のポイントやコツについてお話しする予定です。
どうぞよろしくお願いします!

瀬口理恵

ライター:瀬口理恵

約7年間制作会社などでウェブデザイナー、ディレクターとして過ごし、2010年に独立。ウェブサイト制作、アプリUIデザインなどを手がける。女性向けデザインが得意。
隔週火曜のUstream番組「rie’sCafebar」パーソナリティーとして放送中。著書に「美しいウェブサイトの作り方」(SBクリエイティブ)。

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