レスポンシブサイトは今の時代、トレンドを通り越してもはや常識的なものになりました。今から新しくサイト制作したり、既存のサイトをリニューアルするといった場面で必ず採用されるものになりました。本当に標準的になっていて、レスポンシブになっていないWEBサイトは不親切だと印象付けられるくらいになりましたよね。
私も見積もりなど出す時は、レスポンシブ対応で追加料金を取らなくなりました。制作する上で当たり前すぎてオプションにもならない。そんな時代になった気がします。(個人差あります。別途料金取られている方・会社ももちろんあります)
そんな標準的なものになっているレスポンシブサイトの理解を深めるために、ここでは、レスポンシブサイトの制作の基礎のところからWebデザイナーなら知っておかないといけないお話をしていきます。
目次
今の時代当たり前と言われても、そもそも何のためのレスポンシブサイトかをクライアントに説明できますか? 「今の流行りだから」「対応して当たり前ですよね」といった言葉ではクライアントからの信頼性も下がってしまいます。専門家としてしっかり説明できるようになりましょう。
初っ端から私の超個人的な意見ですが、プロとしてNGワードだと感じるのが「Googleが推奨しているので作りましょう」といったものです。それって正解かもしれないですけど、それのためにレスポンシブサイトを採用するのかというと違和感があります。プロの言葉じゃないなぁって。
じゃあGoogleが「レスポンシブサイトはダメ!今すぐ作り変えて!」と言ったらどうしますか?そこもクライアントに「Googleが言ってるから…」と説明しますか? ちょっとプロじゃないですよね。。。
※ちなみにレスポンシブサイトにしたからといって検索順位が上がるわけではありません。トータル的に見て正しく良いサイトを作ることが最重要です。
ではプロならどうクライアントに説明するかというと、やはりメリットを伝えることが不可欠でしょう。レスポンシブサイトのメリットは、より多くの人に制作したサイトを見てもらえる機会が増えることです。
レスポンシブにすることで、パソコン・スマートフォン・タブレットなど画面サイズの違うどんなデバイスからでも表示することができます。今までパソコンの大きな画面でしか見ることがなかったWEBサイトが、主流となりつつあるスマホやタブレットで見ることができれば、たくさんの人がサイトを閲覧しにきてくれることになります。これほどのメリットはありませんよね。
クライアントのメリットだけでなく、制作する上でもレスポンシブサイトはとても良いメリットがあります。複数のデバイスで表示ができても、htmlなどのファイルは一つで済みます。同一ファイルで管理するので、もしエラーがあっても修正も容易です。これはスマートフォン用、これはタブレット用とファイルを作ることがありませんので楽ですね。
未だにレスポンシブを導入していないところは、修正があったときは大変そうです…。
レスポンシブサイト、メリットがあればやはりデメリットもあります。しかし理解しておけば対処方法も見いだせるはずです。
ファイルを同一管理していることの不可抗力ですが、Wi-Fi環境だとサクサクと表示できても、外出時などの携帯電話やスマートフォンの回線だとやはり負担は出てくるので、ページの表示に時間が掛かってしまう恐れはあります。Retinaディスプレイに対応させるなら2倍のサイズの画像を用意する必要もあります。
といっても5Gの時代がもうすぐそこにあります。このあたりでの心配事は必要もなくなるかもしれません。
データサイズだけ気をつけていれば、そこまでレスポンシブサイトのデメリットはありませんが、この文字数のバランスは考慮すべき点であったりします。
文章が長すぎると、スマートフォンなどでは画面全体に文字で埋まってしまうと、どうしても読みづらくなったり、大きな見出しで目立たしたいものがデザインが崩れて見えたりと、パソコン画面では見やすかったものが、小さな画面ではユーザビリティ的に難しい場合もあります。
伝えるために必要不可欠な文章ですが、小さい画面サイズ用に、再考するか見やすく整えてあげる必要が出てきます。CSSにてデバイスによって表示非表示の制御も使い分けることもあります。簡潔にわかりやすく伝えるライティング能力もあると便利ですね。
レスポンシブサイトの制作について、まずはなぜ必要か、メリットデメリットなどについて解説しました。流行っているから、周りがそうだからという理由で制作していた方も少なくないのではないでしょうか。しっかり理解することでクライアントへの提案もしやすいので、実は大事なポイントだったりします。
次回は、レスポンシブサイトの制作において、実際にどう作っていくかをメインとしたお話をさせていただきます。
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