フリーランスで働くメリットとデメリット~お金編~

フリーランスは収入が不安定なのが心配・・・

フリーランスのデメリットのひとつは、収入が不安定であることでしょう。会社員であれば、毎月決まった日に決まった額のお給料が振り込まれますが、フリーランスの場合は、来月や半年後いくら収入があるか分からないという不安定さがあります。

また、会社員がもらえる賞与、住宅手当、退職金などの制度はもちろんありません。会社員はケガや病気で会社を休んでも有給休暇が使えますが、フリーランスは自分ひとりしかいないので、仕事を休むことで仕事を失う可能性もあるのです。

収入が安定していないことは精神的なストレスにもなります。収入が途絶えると家賃などの生活費が捻出できなくなるので、貯金が少ない人や養う家族がいる人はさらに大きなプレッシャーを感じるでしょう。会社員とは違い、予告なしに仕事を打ち切られることがあっても不当解雇で訴えることもできません。

頑張り次第で年収アップが可能!

一方で、頑張った分だけ稼げるのがフリーランスの醍醐味と言えます。会社員の場合は、いくらがんばっても翌月の月給が大幅に上がるということは考えにくいでしょう。フリーランスは、受注量を自分で決めることができるので、たくさん稼ぎたい人にはぴったりです。

厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、正社員の平均月収のピークは50歳から54歳で40.29万円ですが、フリーランスには年功序列も昇給制度も関係ないので、中には若くしてもっと多く稼いでいる人もいるでしょう。

参照元:厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2015/dl/06.pdf

フリーランスの場合は、月々の収入が安定しない反面、受注が重なると大きな収入が舞い込む可能性もあります。極端な話、1カ月に2カ月分稼げば翌月休んでもいいという自由度の高さがフリーランスの魅力です。さらには、定年退職もないので、老後も好きなことを仕事にしながら継続的に収入を得ることが可能です。

また、やった分だけ自分に返ってくるので、モチベーションを高く維持しながら仕事に取り組むことができます。例えば仕事に役立つスキルを身につけたり、新しいアイディアを形にしたりと、長期的な仕事のやる気にもつながると考えられます。

税金の負担を抑えて手取り額アップ

フリーランスには会社にあるような設備も手当もないことは事実ですが、業務に必要な費用は経費として計上することができます。自宅で仕事をする人は、事務所として利用するスペース分の家賃や公共料金、また、パソコンや書籍代など業務に使うものを購入する場合の費用、クライアント先に行く際の交通費も経費として計上できます。

これによって、所得税が安くなるため可処分所得を増やすことが可能です。会社員と比較して、いわゆる手取り額を多く確保できるというメリットがあります。

安定を選ぶか、稼ぎを選ぶか?

このように、収入の面から見ても、会社員とフリーランスには大きな違いがあります。会社員は収入が安定していて会社という組織に雇用が守られている反面、大きな収入アップは望みにくく、定年が来たら退職しなければいけません。

一方でフリーランスは、働いた分だけ高い収入が期待できるので、モチベーション高く仕事に臨むことができるでしょう。