希望する職種で求人を見つけ、書類審査後いよいよ面接となった場合、どのようなことに気をつければいいでしょうか。クリエイター職の場合、経験やスキル・実績が重視されるため、身だしなみやビジネスマナーなどの知識は不要!と軽く考えていませんか?
確かに営業や事務職などに比べると、ビシッとスーツでキメて細かいビジネスマナーも完璧に、とまでは不要かもしれません。
しかし、クリエイター職といっても、転職=中途採用の場合は社会経験を積んでいるわけですから、やはり基本的なビジネスマナーはできていて当然という目で見られます。
プログラマーやアーティストの仕事はPCに向かって黙々と自分だけで仕事をするというイメージがありますが、実際はチームで進行するプロジェクトやクライアント企業との打ち合わせなど、他者と協力して進めていく仕事も多いのです。そのため、採用面接担当者は「他者を不快にさせず上手く協調して仕事をしていけるか」という部分を重視してチェックしています。
具体的には「身だしなみ」「基本的なマナー」「コミュニケーション力」などですね。これらは最初の5分ほどの第一印象でイメージが出来上がってしまいます。せっかく自信のあるスキルや経験があっても、PRする前に第一印象で損をしてはもったいないです。
ここでは、面接の基本的なチェックポイントについてまとめましたので、ぜひ参考にして自信をもって面接に臨んでくだいね。
目次
初対面の面接官と会うフォーマルな場ですので、服装について特に指定がなければ、スーツ着用が基本です。
逆に「自分らしい格好で」「私服で」という指定がある場合では、スーツを着ていってしまうとセンスに自信がない人なのかなという印象になってしまいますので、注意が必要です。
ただし、スーツ以外の場合でも、デニムにTシャツのようなカジュアル過ぎる格好はいけません。襟付きのシンプルなシャツやポロシャツにジャケット・カーディガン、ボトムスはカジュアル過ぎないもの、など。オフィスカジュアルの範囲でコーディネートしましょう。
どうしても着ていくものに迷ったら、応募先企業のHPをチェックしてみると、社員の服装など社内の様子がわかる画像があるかもしれません。また、人材エージェントを介しての面接であれば、事前にエージェント担当者に好ましい服装などを相談してアドバイスを受けるのも良いですね。
スーツにしても、オフィスカジュアルの場合でも、大切なのは「清潔感」です。汚れ・シワがないか確認して準備しましょう。
靴・バッグも同様に「清潔」を第一に、派手すぎないシンプルなデザインのものを選びましょう。靴は前日に汚れを落とし、きちんと磨いておきましょう。
バッグの種類は書類・ファイルが出し入れしやすい形のもので、面接に不要なものは出して中身をスッキリ整理しておきましょう。
寝癖でボサボサだったり、奇抜で最先端なヘアスタイルはクリエイターらしいといえますが、面接の場ではやめておきましょう。
ヘアカラーは明るすぎず落ち着いた色で、清潔に手入れされた印象の髪型にまとめましょう。「一緒に働きたい」「社風に馴染めそう」という印象が大事です。
爪のお手入れも忘れがちですので、清潔に切りそろえて、マニキュアはナチュラルな色にしておきましょう。
服・髪・身体から不潔で悪臭が漂うのはもちろんダメですが、逆に香水などの香りがキツすぎるのも良くありません。ほのかに香るくらいにしておきましょう。
また、面接直前に昼食をとる場合などは口臭にも気をつけましょう。
■持ち物:求人票のコピーや会社案内・応募先担当者の連絡先・筆記用具・応募書類一式・ハンカチ・ティッシュ・財布・携帯・女性はメイク直しの化粧品
最近は急な天気の変化もありますので、出かける前に天気予報もチェックして、傘の準備が必要かも確認しましょう。
※余裕をもって間に合うように、事前に経路を調べておくのはもちろんですが、列車の遅延や道に迷ったりなど、当日急なハプニングで遅刻してしまうような場合は、すぐに担当者に連絡しましょう。列車内などで電話が難しい状況であれば、連絡のために一旦下車してでも連絡を優先し、担当者に事情を説明し到着見込み時間を伝えます。連絡なしの遅刻は絶対にいけません。
※面接官が後から来る場合は、入室してから面接官が来るまで座って待っていてかまいません。面接官が入室したら立ち上がって「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶・お辞儀しましょう。
中途採用面接で必ず聞かれる質問と答える際のポイントは以下のとおりです。どの質問にも自分の言葉で簡潔に答えられるようにしておきましょう。
※わからないことを聞かれときは「不勉強でわかりません」と素直に答えたうえで、「今後その方面についても勉強してまいります」と職務に必要なことは勉強して身につける意欲があることを伝えましょう。
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いのですが「特にありません」とあっさり面接を終えるのは「熱意・関心が薄い」という印象を与えてしまい、「本当に入社したいのかな?」と思われてしまいます。
逆質問は最後のPRのチャンスであり、自分がこの会社(職種)に本当にあっているのか確認できる大事な機会ですので、有効に活用しましょう。また、最初の1分で第一印象が決まると最初に書きましたが、最後の逆質問2分で好印象を残すことで、グッと面接官の心を掴み、良い印象を残すことともできます。
ただし、募集要項に記載があるようなことや、事前に会社のHPなど調べればすぐにわかるような内容、そして面接で既に話した内容を質問するのは逆効果になりますので、注意しましょう。
「○○職に配属された場合、どのようなスキルを身につければ、今後の仕事に役立ちますか?」
「御社は○○への事業展開も考えられているというお話でしたが、そのプロジェクトに参加させていただくには、どのようなスキル・経験が必要でしょうか?」
「入社後、すぐに貢献できる仕事やプロジェクトはありますか?」
「中途社員の比率はどの程度ですか?活躍されている方の特徴はありますか?」
「御社は東南アジアへの進出を積極的に進めておられますが、今後の海外での事業展開を教えてください」
対面時の挨拶は殆どの方ができているのですが、帰り際の挨拶を忘れている方が意外と多いので、最後まで気を抜かずにきちんとお辞儀をしてから退室しましょう。
面接担当者がドアの外や玄関まで見送ってくださることもありますので、その場合は最後にもう一度お辞儀をしてから帰ります。
面接における身だしなみやマナーについてまとめましたが、大切なのはその目的をしっかり理解することです。面接官は応募者の身なりや立ち居振る舞いを見て、社会人としての常識を持ちあわせているか、社風に合っているか、周囲と馴染めるか、といったことを判断しています。
クリエイターの仕事はチームワーク!あなたの作品のクオリティやスキル・経験にプラスして、面接での印象がアップすればグッと採用を引き寄せられますよ!
ぜひ、面接前に再度見直して、自身をもって面接に臨んでくださいね。
ディレクターやクライアントとの…