デザイナー達の「トリクリ塾」 ~トリクリブログ~

2017年12月26日

社員の夢がつまった自社アプリで、デベロッパーから次のステージへ。クアドラソフトウェア株式会社様(大阪)

個性あふれるゲーム制作会社を訪問し、会社の裏側からゲームの裏側に至るまで、さまざまな話をおうかがいする『トリクリ塾 ゲーム会社訪問編』。第5回は、エンターテイメントコンテンツにおける企画・開発から運用までをワンストップで手がける、クアドラソフトウェア株式会社様を訪問しました。

 

クアドラソフトウェア株式会社の開発部次長・向井地さん(写真右)とエンジニアの尾上さんにお話をうかがいました。

 

企画から開発・運用までのすべてを自社で。あらゆるニーズに応える技術力が強み

―まずは会社の紹介をお願いします。

向井地さん:ゲームをはじめとしたエンターテイメントコンテンツの開発を手がける会社です。スマートフォンゲームを中心に幅広いプラットフォームに対応。企画、ディレクション、デザイン、クライアントサイドとサーバサイドのプログラミングまで、サウンドを除くすべてを自社で手がけられることが強みです。

ゲーム会社からプロジェクト単位で請ける案件のほか、構想や企画をお持ちの企業からの開発依頼、ゲーム業界への参入を検討中の事業会社から相談を受けることも多くあります。またゲーム以外に、ゲーミフィケーションを盛り込んだVR・ARアプリの開発なども手がけています。

 

―お2人の仕事について教えてください

尾上さん:現在の担当は、コンシューマーゲームの開発です。すでにリリースされているタイトルを新たなプラットフォームへ移植するための最適化プロジェクトに参加し、クライアントサイドのプログラミングを行っています。
プロジェクトによってはアプリ開発を手がけることもあり、案件内容や開発期間はさまざま。進行中のプロジェクトに合流する場合もあるため、現場でのコミュニケーションが大切になる仕事です。

向井地さん:私は2つのプロジェクト管理を行いながら、サーバエンジニアとしてインフラまわりを担当しています。状況によってクライアントサイドの開発に関わることもあります。あとは次長としてのマネジメント業務ですね。
会社全体としては、運営2件を含めた6案件が進行しており、12月からは自社アプリの開発も始まりました。

 

 

全員が企画に参加した自社コンテンツ。2年ぶりのリリースに向けて始動

―自社コンテンツについて詳しく教えてください。

向井地さん:実は、自社コンテンツは12月から開発が始まったばかりなんです。短期間でリリースすることを前提としたプロジェクトで、来年(2018年)3月のリリースを目指して動いています。

尾上さん:まだ中身は公開できないので、「パズルゲームのひとつ」と紹介しておきますね。最近はパズルゲームもさまざまな方向性があるので、これだけでは分からないと思いますが(笑)。楽しみにしておいていただけるとうれしいです。

向井地さん:4~5年前にもクアドラソフトウェアの名前で世の中にゲームを送り出しました。2015年にリリースした「重装機兵レイノス(PS4)」はグループ会社からの販売ですが、開発はすべて当社で手がけたので、そこから考えると約2年ぶりの自社タイトルです。
会社の立ち上げ当初から「自社コンテンツを作りたい」という声が常に上がっているため、今回のアプリは現場と経営層が一体となって動いています。


2015年制作のアクションシューティングゲーム「重装機兵レイノス」

 

―自社コンテンツの企画はどのように決まったのでしょうか?

尾上さん:今回の企画は、全員参加のコンペで決まりました。ゲームの企画は通常であればプランナーが考えることが多いと思いますが、自社コンテンツはデザイナーやエンジニアもアイデアを出すことができ、役職も関係なく本当に全員参加です。しかも、コンペといっても参加形式は自由。本格的な企画書を作ってプレゼンする人もいましたが、ペライチの簡単な資料や口頭でアイデアを伝える方法も認められていました。
すべての案の中から、やってみたいと思う企画に投票して3案を選出。その後の経営会議で、最も実現可能性の高い企画として選ばれたのが今回の自社コンテンツです。

向井地さん:誰でも気軽に参加できるよう工夫したことで、たくさんの企画やアイデアが集まりました。開発者の中にはプレゼンが苦手な人もいますし、企画書を作ることが大きなハードルになることもあります。コンペの形式にこだわりすぎてアイデアが埋もれてしまうことは会社としても損失ですので、全員が参加できる仕組みを柔軟に考えることは有効ではないでしょうか。

尾上さん:作りたいゲームを提案できることはもちろん、自分たちのアイデアを具現化できることやそのスピード感も、開発者として大きなやりがいにつながると思います。
本当に実現できると分かっていると、今後どのようなゲームを作りたいかについて具体的に考えるようになったり、そのときのために技術をもっと磨きたくなったり、自然と自分から何かをしたくなるんですよね。

向井地さん:会社としてもそういう姿勢やアクションを歓迎しているので、良い循環が生まれていると思います。

 

人と関わり、自ら発信することで、個人も組織も成長する

―仕事において、大切にしていることはありますか?

向井地さん:技術者としてのベースはもちろん必要ですが、仕事をするうえではコミュニケーションや、積極的に新しいスキルを身につけようとする前向きな姿勢を大切にしています。
うちの場合は、社員同士がとても身近で先輩から知識や技術を吸収できる機会も多いため、積極的に周囲と関わるタイプの人が活躍しやすい環境だと思います。
社内だけでなく社外のセミナーや勉強会などへの参加も推奨しており、そういった情報もみんなで共有するようにしています。

尾上さん:私は新卒のとき、ゲーム業界とは関係のない異業種に就職しました。社会人として働くうちに、好きなこと(=ゲーム)を仕事にしたいと思うようになり、エンジニアになるために専門学校に入りなおしたんです。
そのため当社には実務未経験で入社しましたが、特にハンデを感じるようなことはありません。むしろ、異業種でも社会人経験があって良かったと実感する機会が多く、大学時代に部活でリーダーをしていた経験も活かせていると思います。

向井地さん:人と関わりながら開発することが多い環境なので、コミュニケーションがスムーズにできれば自ずと仕事も進めやすくなります。一定のレベルまでは経験を積むことで技術力を伸ばせますが、その後の成長や仕事を楽しめるかどうかは、周囲の人との関わり方が重要になってきますね。

 

実践型の教育で新人を育てながら、若手メンバーも成長させる

―エンジニアの育成はどのように行っていますか?

向井地さん:エンジニアはすぐに現場に入ります。最初から開発することもありますが、先輩がしっかりとコードレビューを行ってくれるので、コードの良い点・悪い点を学びながら実践感覚を養うことができます。
少人数で開発を手がけていることもあり、研修用の課題を与えるような教育制度は取り入れていませんが、先輩がそばできちんとフォローし、その上に役職者を置いてチームで見守る体制です。またそうすることで、先輩となる若手メンバーの育成にもつなげています。

尾上さん:私は東京にいるため、大阪のメンバーと毎日顔を合わせることはないですが、チャットで常に情報を共有しています。離れていても困ったことがあれば先輩や上司がすぐに相談にのってくれるので、安心感がありますよ。

向井地さん:ベテランだけで開発をしていた数年前までは教育体制もあってないようなものでしたが、組織の拡大に合わせて仕組み化を進めました。今は新卒の受け入れも行っているので、実務未経験でも社内できちんと育成していきたいと思っています。

 

パブリッシャーへ続く道は、自らの手で切り拓きたい

―今後はどのような展開を予定されているのでしょうか?

向井地さん:企画から一貫して自社で手がけられる強みを活かして、今後もさまざまなお客様の声に応えていきたいと思っています。
自社コンテンツは、今後も継続的にリリースしていく予定です。将来的には、自分たちの作品のために技術力を活かしたいですね。そのためにも現在開発中の自社コンテンツをきちんと成功させ、パブリッシャーへの第一歩をしっかりと踏み出したいと思います。

 

 

―最後に読者の方へメッセージをお願いします。

尾上さん:私は入社2年目ですが、社歴に関係なく活躍できる会社だと感じています。今後の目標はチームをリードする存在になること。チャンスが多いこの環境を活かして、技術とマネジメントの両面でチームを高められる人になりたいです。
自分が組織をリードしたいという方がこれから増えていくと、仕事も会社もさらに面白くしていくことができるのではないかと思っています。

向井地さん:新しい人が増えることで、より良いカルチャーを醸成していきたいと思います。社内外にアンテナを張り巡らせ、みんなで共有し、盛り上げていく。そんな活動的な方との出会いがあればうれしいですね。
私は創業に近い時期からいるメンバーの一人ですが、ようやくデベロッパーからパブリッシャーへと進みだした感覚があります。これから自分たちの手で、一層面白い展開を生み出していきたいと思っています。

 

取材後記

普段は大阪と東京で異なる案件に関わる向井地さんと尾上さんですが、息の合ったお2人の会話をお聞きしていると、日ごろからしっかりとコミュニケーションが交わされていることが見て取れました。同社が掲げる経営理念は、「夢を描ける会社へ」。自社コンテンツの企画に全員が参加したというエピソードからは、理念が社風として根付いていることが分かります。
リリース予定のアプリはもちろん、今後の展開がとても楽しみな会社です。これからさまざまな展開が起こりそうなので、数年後にまた取材をしてみたくなりました。
クアドラソフトウェアのみなさま、ありがとうございました!

取材・文: samusillee

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