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Webデザイナー向け!評価されるポートフォリオの作り方~第2回~ 制作実績に載せる情報が採否のカギを握る

Webデザイナー向け!評価されるポートフォリオの作り方~第2回~ 制作実績に載せる情報が採否のカギを握る

Webデザイナーが企業への応募にあたり準備するポートフォリオ。今回はポートフォリオの肝と言える制作実績で、採用担当者に好印象を与える情報の盛り込み方についてご紹介します。

載せる作品は応募企業に応じて+得意分野も

まずは過去に制作に携わったWebサイトやバナーの中から、作品としてポートフォリオに載せるものを選びます。その際に気を付けたいのは、自信作や得意ジャンルだけが良いとは限らないということです。同じWeb制作会社であっても、企業によって社風や環境などさまざまな面でカラーが異なりますし、求める人材も変わってきます。

そのため、作品を選ぶ前に志望企業についての情報を収集する作業が必要になります。募集要項のほかコーポレートサイト、業界関連のニュースサイトに掲載された記事などを見ながら、その企業が手がける制作ジャンル、制作体制、社風、あるいは今回の募集背景や求める人材像などを読み取っていくのです。

そうして得られた応募企業のニーズと、あなたのこれまでの作品や経歴、強み、得意ジャンルなどと照らし合わせた上で、マッチしそうな共通項を見出しながら掲載する作品を選び、全体の流れを決めます。たとえばですが、「志望企業では幅広いテイストやジャンルのサイトを手がけているから、自分の作品も幅広く選んでみよう」といった具合です。

これまでに制作した作品が多い人ほどすべてを掲載したくなりがちですが、大切なのは数よりも質です。応募する企業の傾向に合わせてポートフォリオに載せる作品の選び方を工夫すると良いでしょう。

ただし、応募者が多数になってくると、企業によっては「幅広い案件に対応できる」だけでは物足りない印象を持たれる恐れもあります。同様のアピールをしてくる応募者は他にもいるからです。そこで、他の応募者と差別化を図るために、あなたが本来得意とすることや強みを全面に押し出した作品も併せて載せると良いでしょう。数多くの応募者の中から担当者に強い印象を与えて、評価にもつながる可能性が高まります。

ポートフォリオサイトの制作実績に記載すべき6項目

作品と同様に採否のカギを握るのが、作品に記載する説明情報です。あなたが企業にとっていかに魅力的な人材であるかを伝えるために、少なくとも以下の6項目を記入しましょう。採用担当者はたくさんのポートフォリオを短時間でチェックします。長すぎる文章は最後まで読まれない可能性が高いので簡潔に記載しましょう。

1. Webサイト名、URL、クライアント名

必須事項として上記は必ず記載するようにしましょう。紙のポートフォリオであっても、JavaScriptやCSSを利用して動きのあるサイトを作った場合は、実際のサイトを採用担当者が確認することもあるのでURLも記載するようにしましょう。

2. サイトのビジュアル

トップ画像だけでなく、全体構成のほか、下層ページの中でも特にアピールしたい箇所があれば掲載するようにしましょう。特にデザインが重要視されるブランディングサイトやディザーサイトを作成した実績がある場合は必ず載せるようにしましょう。
他にイラストや動画、バナーなどのビジュアルもあるとなお良いでしょう。

3. サイトの種類、コンセプト、実績

一口にWebサイトと言ってもたくさんの種類があります。コーポレートサイト、ポータルサイト、ブランディングサイト、ライティングページ、ディザーサイト、ECサイトなどなど・・・。どの種類のWebサイトなのか記載しておきましょう。
またどういうコンセプトで作成したWebサイトなのかも重要です。クライアントの意向や課題、それを受けてどうデザインに落とし込んだか、どこに特に力を入れて制作したかなどをコメントとして記載します。
また実績が把握できている場合はそれも記載しましょう。例えばECサイトであれば売上が2割アップした、ランディングページであればCVRが何パーセント向上した、というような実績を数字でアピールできるようにしましょう。

4. サイトの種類、コンセプト、実績

チームで制作した案件であればスタッフの人数やメンバー構成とともに、自身がどの部分にどう携わったのかを正確に記載しましょう。

大きなプロジェクト案件は分業により自身の作業範囲が限られ、自分の作品と言うには少し気が引ける人もいるかもしれません。その場合は他メンバーとどのように業務遂行していたかも併せて具体的に記入することで、組織で働く上で必須となる柔軟性やコミュニケーション力がアピールできます。
ディレクションや制作進行を担当した場合は、それらもPRポイントになるので忘れずに記載しておきましょう。

5. 制作期間、制作時期、制作環境

現場では技術と同じくらい作業スピードも重視されます。サイト制作にどのくらい時間がかかったのかも必ず明記しましょう。制作時間はコンセプト、ワイヤーフレーム、ラフデザイン、デザイン作成、コーディングなど段階ごとに分けて書くと良いでしょう。
サイトを制作した時期や制作環境なども参考として記載しておきましょう。

6. 制作実績としてアピールすべきポイント

一番最後に記載しますが、採用担当者が最も関心を寄せる部分でもあります。
制作実績で自分が最もアピールできるポイントを記載しましょう。デザインだけでなくコーディングもできるのか、イラスト作成や動画編集も任せられるのか、Webマーケティングやディレクションの経験もあるのか、SEO対策やユーザビリティ、JavaScriptやjQuaryのようなフロントエンド、PHPやRubyのようなサーバーサイド、リスティング広告やリターゲティング広告に関する知識、などなど・・・過去のサイト制作でアピールできるポイントを残らず洗い出して記載するようにしましょう。

自己紹介にも力を入れよう

あなたがどれくらいの経験とスキルを持つWebデザイナーであるのかを表す自己紹介も必要なコンテンツと言えます。以下の内容について箇条書きなどで簡潔に表すと良いでしょう。

  • 氏名
  • 簡単な職務経歴、Webデザイナーとしての経験年数
  • ソフトや言語がどの程度使えるか(Photoshop、Illustrator、Fireworks、HTML、CSS、Flash、WordPress、PHP、JavaScriptなど)
  • 受賞歴やメディアで紹介された記事などがあれば
  • その他特にアピールしたいこと(たとえば動画編集、画像撮影、イラスト、語学など)

いよいよ次回は、採用担当者がポートフォリオを見極めるポイントを中心にご紹介します。また実務未経験でポートフォリオに載せられる作品がないとお困りの人にもとっておきの方法を解説していますので、ぜひご覧ください。

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